品川の入国管理局にそろりそろりお邪魔してきました



コロナウイルスの影響で

船から下船できなかった人たちが

感染の恐怖と先の見えない不安を抱えておられました



日本の対応に苦言を呈する人も多く

「あちゃー」と 共感するところと

手の足りてなさで現場はてんやわんやだったんだろうと

察するところがありますが



せっかくなので

「閉じ込められる」

ことを考えてみましょか



元気に動ける状況で

狭いところにいることを強要され

思うように動くことも働くこともできず

そしていつ出られるか分からない

病気になってしまうかもしれない


体に不調が出てきた

それを訴えても大した対応をされず薬も効かない

この場所を出られたとして

安全なところで安全に暮らせるのか分からない

病原菌のうようよしている環境に戻されるかもしれない


そんな恐怖の中で過ごすうち、外にいるお母さんが病気になった

どうにかしてあげたいけれど自分は動けずどうしようもない

心配事だらけで自分もおかしくなりそうだ

いつ出られるのか聞いても誰も教えてくれない

いつまでなんだ

もう3年もこうしてる

どうしたらいいんだろう

聞いてもらえないからもう食事をとるのをやめよう

いつか声を聞いてくれるかもしれない

このくらいしか抵抗できる術がない




これが実際に今入国管理局で起こっていることです


先日、品川にある入国管理局に行ってきました

ここにも収容されている人がいます

外からだいーぶ目を凝らしましたが

その様子を伺い知ることはできませんでした



犯罪者でもない「難民」に対するこの状況は

国際レベルでいくと人権を大きく侵害しており

日本は再三改善勧告を受けています




難民申請の窓口のある階には

切羽詰っているのでは…と想像できるような人や

書類を書く家族がいました



ここが彼らの関門であることは間違いありません

彼らが難民として認定されるのは0,2〜0,4%程度の ものすごく狭き門で

それをどうにか越えようとしている

まっ最中なわけです




窓からレインボーブリッジが見えました


ようやくここにたどり着いた人たち

そして ここに収容されている人はどのような気持ちでこれを眺めているのでしょうか


少なくともわたしがこれまで持ったどの感覚とも違うのだろうと思います

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