松永晴子さんの講演会にお邪魔して。


「内戦を逃れても 〜シリア難民女性と子どもに起きたこと〜」


国境なき子どもたち(KnK)松永 晴子さんの講演会にお邪魔してきました



2018年に情熱大陸で取り上げられ たまたま観ていたのですが

2019年の7月にヨルダンで実際にお会いすることができました


福岡であった講演会でしたが 本当に行ってよかった!!!


私の心を一気にヨルダンへ飛ばしてくれました




KnKは様々な国で 教育支援活動を行っています

その中で彼女が携わるのはヨルダン市内の学校と

ヨルダンの北部に位置するシリア人難民最大のキャンプ「ザータリキャンプ」内の学校です


子どもたちや子どもたちを取り巻く環境についてお話されました





同業として驚いたのが シリアから逃れてきたシングルマザーが

NewBornPhotoの撮影をしたり写真教室を開いて生計を立てているという事例


技術とセンスで道を切り開いています

SNSが発達している今だからこそできたことかもしれません


ちなみに NewBornPhotoを撮影するときの

赤ちゃんをまきまきするのに最適な布がヨルダンにたくさんあって

「選び放題じゃないか!」と心踊ったことを思い出しました





また わたしは以前ヨルダンを

「アンパンマンみたいに人を助ける国」

と表現しましたが 

見る世界、見る人によってその印象は違います


それもまたおもしろかった



5,671,049人と 世界中で一番シリア人難民を受け入れているヨルダン

それが原因で物価の上昇 家賃の高騰が顕著です


そんな状況があっても

ヘイトデモがないだけで十分広い心を持っているように見えますが

シリア人やヨルダン人以外の子どもに対するいやがらせはあるし

買い物に行くだけで絡まれることさえあるそうです


でも避難期間が長ければ長くなるほど

嫌がらせは減っているという話も印象的でした





それからお母さんたちのお話。


1人で出歩くことのないアラブの女性

働くことはもちろんのこと、外との接触が極端に少ないのです

ブラジャーだって男性が売っておられます


女性が軟禁されているということではなく文化的に「そういうもの」です



だけどその弊害は想像よりも深刻でした

例えば

 ・運動不足→病気

 ・収入はお父さんか息子頼り→息子の教育が不十分な場合も

 ・DVを受けていても相談できない


だけど どの家庭でも お母さんは子どものことを考えています

できるだけ教育を受けさせたい

家族が居心地よく 安心できる雰囲気をつくりたい

と 。


その思いで 耐え難い状況でも踏ん張っています


その姿勢に学ぶことも多くある と松永さんが話されました





難民というと 自国にいると迫害を受ける

もしくは受ける恐れのある人を指しますが


例えばシリアにいるならば

いずれ戦いを余儀無くされる時がくる。

同胞であるシリア人に銃を向けたくない 

子どもにそんなところを見せたくない

という思いで国を出る人が多くいることをこの講演で初めて知りました


どうやって子どもを育てたいか、何を見せたいかということは

常にわたしが考えていること共通しています


それが理由でシリアを出た方には

 ただ一言

「そら そーだ」

と納得します



国も文化も問わず

子どもには幸せになってほしいと お母さんたちは切に願うもので

それと私たちの子どもに対する思いに 何も違いはないように感じます



「難民」と一括りに言ってみても

その実態はお父さんお母さんであり

子どもたちなのだと改めて思うのでした






わたしは国際支援の場にたつ当事者ではなく 研究者でもない完全に素人


人との出会いや 吸収力抜群の感覚を頼りに旅をしたり活動をしていますので

裏付けとなる知識や 数字など 

客観的で正確な情報を求めて勉強している最中です


でも 生の声は何より心に響くものでした



明日は熊本学園大学で講義させていただきます


松永さんのお話もノートに入れながらお伝えしていきます





下の写真はKnKが出版された本

学ぶことだらけです

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