子どもたちの日常:ドイツ国際平和村

フランクフルトに戻ってきました
日本を出て3週間を過ごしたところですので
完全にホーム感!!

和食のごちそうをいーっぱいふるまっていただき
心根の添う方々との 明るいことづくしの会話に
身も心もじんわりと癒され 満たされました




ドイツ国際平和村のことを報告したいと思いながら
何をどう伝えたいかを見つめる時間でもありました



訪問した8月1日

ごく僅かばかりのお礼として
子どもたちが使えるようなシャンプー類や歯磨き粉などの消耗品のいくつかを抱え
宿泊していたデュッセルドルフから
電車とバスを乗りついで1時間
ドイツ国際平和村の最寄りのバス停まで向かいました


バス停にはスタッフのたえこさんが迎えにきてくださり、
到着してから施設のことや子どもたちのこと
プロジェクトのことなどを教えてくださいました


まず向かったのは食堂
子どもたちはもうご飯を食べ終えていましたが
女の子が3人 残っていました

床の掃除や片付けをするお当番だそうです

少しの特別感があるこのお仕事に
子どもたちは張り切って取り組みます


遊具のある園庭では
小さな子どもたちが遊んでいました

少し恥ずかしそうだったり
たっぷりの好奇心でにこにこと近づいてきたり
愛らしい子どもたちの笑顔は
100万倍の愛らしさ




教室では編み物をしている女の子たちのクラス、
もうすぐやってくる新しい仲間たちのために飾る
絵やかざりをつくるクラス
にもお邪魔しました

算数や地理の学習にも力を入れているし
女の子が手工芸であるのと同じように
男の子は木工の技術を学びます




今ここで暮らしている200名以上の子どもたちは
アフガニスタンやアンゴラやウズベキスタンなど
自分の国で受けた傷や病気を治すためにやってきました

母国の医療施設では治すことができない子どもたちです


治療やリハビリが終われば
また国に帰ります


その 国というのは もちろん安全で豊かな場所ではありません

テロや紛争があっているし
綺麗な水が手にはいらないような貧困地域です


そこに子どもたちは帰っていきます



「子どもたちを無事に国に帰すのは平和村の使命」
だとお聞きしたので 危険ではないですか?
と月並みな質問をしてしまいました

だってつい2日前にも
アフガニスタンからの難民にお会いして
「危険だから逃げてきた」
という言葉を聞いていましたので



「安全とは言えないけれど
そこは彼らにとって「戦地」「危険な国」ではなく
家族がいるふるさとなんです」

という答えに
月並みな質問をしてしまったことが恥ずかしくなりました

“危ないところなら物理的に離れれば良いじゃないか”

なんて安直な話であるわけがないのに




だからこそ手工芸も木工も
国に帰って家計を助けられるように
算数は商売しているときに 電卓を使わず暗算ができるように
帰国後 実生活に役立つことを教えています
(児童労働云々というお話ではなく)

↑編み物のクラス
この女の子の選んだ配色がとても美しかったのですが 編むのもとてもお上手なんですって     




子どもたちがリハビリやドクターからの診察を受けている様子も
見せていただきました

子どもたちが抱える疾患や傷などは 見た目には分かりにくい場合もあります

そこで
「この子義足だったんだ」
なんて気づく子もいました


マッサージをしてもらっている女の子は
わたしが顔を出すと
ちょっと気恥ずかしそうにしながらも
嬉しそうにニコニコで
終わってから得意そうに義足を見せてくれました

もう1人はとっても真剣にビー玉を足の指で掴み 別の器に移す練習をしていたり
他の子のリハビリを横で見ている子がいたり(だいぶ元気な笑い声で応援しているようでした)




ちょうどリハビリを担当されていたのは日本人のみのりさん

子どもたちはみんな みのりさんが大好きなようで
カメラに興味を持った子達に カメラを貸すと
みのりさんの写真集ができそうなくらい彼女ばかりを狙って
とっても楽しそうに撮っていました




廊下で初めて歩く訓練をしている子の横には
また別の女の子

誰に何を言われたわけではないけど
リハビリのお手伝いをしていました

そんな子どもたち同士の支え合いの中で みんな暮らしています




外に出てみると 子どもたちはわらわらと駆け寄ってきます

写真を撮られることを楽しそうにしてたかと思えば
撮りたい触りたい!とカメラに興味津々

順番にカメラを貸すんだけど

使い方の説明なんてまったく聞いてはくれないwwww

終わってから見るとレンズはベッタベタwwwww


だけど指紋だって愛しい






なんでこんなにもかわいいと思ったり
「もっとここにいたい」と強く強く思ったりするんだろうかと不思議なくらいでした

そのくらいに愛しく思うことに わたし自身驚きました



子どもたちの笑顔や好奇心は
歓迎してくれているようにも見えありがたいものでしたが
それだけではないように思えます

スタッフやボランティアスタッフ、そして子どもたち
みんなの調和と信頼を感じたこと
未来に向かってたくましく生きる様子が
そう思わせてくれたのかもしれません





ここは18歳以上でドイツ語ができると住み込みボランティアができます(誰でも、ということではないかもしれませんが)
娘が大きくなったら 2人でここに戻って 
次はもっともっと子どもたちの役に立てるような何かをしたいな




ドイツ国際平和村のプロジェクトなどは
こちらのHPをご覧ください

日本語ですのでご安心を



また書きます
3分でも世界の子どもたちのことを考えてくれたら
わたしはとても嬉しいです

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