北マケドニア 〜マザーテレサと銅像と〜

北マケドニアの首都・スコピエから
夜行列車でセルビアの首都・ベオグラードに入りました


実はこの区間の夜行列車
いつのものか分からないけど
「強盗が入ってきて
ごっそり何だって持っていくから気をつけて!」
という内容のブログを前日に読んで
完全にビビりました

たぶん想像力のテストあったら世界一なんじゃないかというほど豊かなので
あれよあれよとそこから想像が巡り心がてんやわあや

そしていざ列車に乗り込む時

他の親子連れが
あれよあれよと1等の寝台車両に入っていくのを見て
こっちのが仲間ができるのでは、と
急遽2等席(ソファのコンパートメント)から
寝台車両へと変更してもらいました。

変更にかかった費用6ユーロ。


いや 強盗なんてとりあえず今は全然心配いらなそうな感じなのは
なんとなく分かっていたけど
寝台車両に決めた途端
私はもう人生初の寝台列車に心踊っていたのです


車掌さんがとっても優しくて
きっと何も分からないであろう私たちに
色々とフォローしてくれて
「他の人たちはもう寝たから
電気を消してゆっくりおやすみ」
なんていちいち言いに来てくれてとても心強かった


なんてうきうき寝台車の話はさておき
そう マケドニア

聞いたことはあるかなーくらいの人が多いと思いますが
実はスコピエはマザーテレサが生まれた場所ですq

彼女はアルバニア人ですが生まれはマケドニア


彼女が洗礼を受けた地が
今はマザーテレサの記念館となっていました

スコピエに降り立ったのはそこが目的



なぜか7月18日を土曜日だと勘違いし
土曜日なら2時までしか開いてない!
と急いで
急いで
急ぎながらも得意の遠回りをして(いつだって道はミスチョイス)
たどり着いた時には感動してしまいました

尊敬してやまない彼女に会えたような気がして


規模はそんなに大きくはありませんが
世界中からお客さんが訪れます

少しでも彼女と一緒の時代を生きれてよかった


同じことはできなくても
わたしには遠くにいる戒めのような存在です


私たちがよく知る彼女はおばあちゃんの姿です


でもここに来て
お父さんがいた
お母さんがいた
少女時代があった
友人がいた

当たり前の1人の人間であるということが垣間見得ます


1人の人間、
同じ人間が
人に愛を与えるための一生を選んだことの価値の重さを
改めて感じるのでした


少しでも彼女のルーツに触れられて
スコピエの町を歩けて
単純に素直に嬉しかった





どこそこのおみやげ屋さんで売られている
マザーテレサグッズは買ってないけどもちろん←



しかし町を歩けば
銅像 銅像 銅像 銅像


おびただしいほどの像のオンパレード…

歩いて見ただけで大小合わせて100は超えると思います


マケドニアはどんな町?
と聞かれれば間違いなく
銅像の町と答えるでしょう


一つ一つに国を支える大きな意味があるだろうことは重々理解した上ですが
シュール好きには笑えて仕方がありません



お土産屋のにーちゃんに
なんでこんなに銅像が多いの?
と尋ねてみたけど
政府が約10年前に決めたんだとか。
理由はわからないけど、って。


特段観光がないからなのか
都市が華やかではないからなのか分かりませんが



ビルの上にも像

橋の上にも像




まだあるけどお腹いっぱい?

こんな念入りな像まで





おもろいけど
像がずらりと並び
観光客が楽しそうに銅像と写真を撮る橋の下で
なかなか釣れない魚を釣る青年

釣れたのか聞くとお金を求められました

趣味の魚釣りとは違うことは見て明らか
見るからに貧困の最中にいるようでした


銅像より人にお金をかけれないものかというの本音をぽろり



よく分からないままマケドニアの1日は終わってしまいましたが
ちょっと田舎の方まで行くと
それはそれは美しい自然があることを
ホテルの姉ちゃんが教えてくれました

「1日なんてもったいないわ」

どの地にも
観光地でなくても
素晴らしいところはあります

あぁなんだか申し訳ない気分ですが
バルカン半島もまた
歴史を学んで改めて訪れたい


ゆったりした国でした

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