そういえば 中東・ヨーロッパに行く理由

そういえば

どうして海外に行くのか

難民・移民の方の取材をしたいのか

ちゃんと整理してお伝えしていなかった


と思ってここに

心の整理を兼ねて記します

ちょっと暑苦しいです




国際協力に興味を持ち出したのは中学2年生。


ユニセフの親善大使として世界各地を訪問していた黒柳徹子さんに憧れ

「徹子になる!!!」

と言っていました

「トットちゃん」の本を読み

彼女のお話会に参加したりしてました


きっかけは、

確か「理不尽さ」。


世界のどこかで

飢餓に苦しんでいる人

親を戦争で失った同世代の人が

同じ今を生きていることを知り


裕福ではなくても家があって

親がいてくれて

食べていける自分に少し罪悪感を持ちました


「私と彼らと、何が違うんだろう」

が ずっと消えない疑問でした


そのうち

彼らに対して申し訳ない、ということから少し進化して

決して特別ではないはずの私のように

生活できない人々がいる 

ということへの違和感が出てきました


自分が特別であってほしくなかったんです。

あくまで「普通」だったから。

それってありがたいことなんだけども

どんな人にもこのくらいはあってほしいと思っていたから。



TVで見る彼らを不憫に思うけど

だからって「自分もあんな風にはなりたくない」わけで。


だけど

地球のどっかでは

私たちの持ってる「普通さ」を

必死に求める人がいることを知ってしまったから無視できない。

無視して自分だけ笑ってられなかったんです。


「自己犠牲」とかそんなことではなくて

友達がお腹すかせてる目の前で 自分だけお菓子食べられない、みたいな感覚かな。



でもわたしが世界中をハッピーにはできるわけではないし


だから

みんな自分たちのいるところで

それぞれ好きなように幸せになってよ、幸せでいてよ

なんでそうじゃないの

という 歴史や気候がつくった不平等への反発が原点にあります。




あれから20年たっても

その思いは大して変わっていません。



例えばこれから取材していく中東の難民問題



知れば知るほど

イギリスやアメリカなどの強い国に

「ちょっと何してんの!」ってムキーッとなります


「あんたらが余計なことするから!!!」

ってもう腹も立っちゃって


どこかを支配したり虐げたり

自分たちにとってだけ良いようにコントロールしたら 

いらない争いも生むし

今は良いように見えても後世で問題起こるし

恨みはエンドレス、

そうしてたら自分たちもそのうち攻撃されちゃって

目先のメリットに飛びついたらロクなことないって

お偉いさんが集まっても分からないことにがっかり。


中東にも

「しっかりしなよ!操られないでよ!」

って思う気持ちもあるし


日本だって実は無関係ではないのに

遠い国のことだし

イスラムを「怖いもの」として

知ろうとしない日本の雰囲気に対しても

「とりあえず ちゃんと知ってから偏見持とうか!!!」

って言いたい気持ちもあります

風評被害に苦しむのに、自分たちは簡単に流されちゃう。


自分のことは棚にあげまくって

なんかもう腹が立ってることが原動力になってるみたいですが

結構そうかもしれません

怒りというよりもどかしさ、なんですけど。



でも、わたしは難民として渡ってきた方に

辛いお話を聞きに行きたいのでも

その原因を解明しに行きたいのでもなくて


そんなことはもうジャーナリストさんがしているし

学者さんが論文だって出してらっしゃるし

出る幕ないし勉強中です。




わたしは一人一人の人生を聞きに行きたいんです。


家族がいること、

どんなソウルフードが好きなのかな

どうやって故郷を想う気持ちを堪えてるんだろう

って

今同じ時代を生きている人の声を聞きに行きたいんです



難しいことではなくて しようと思えば誰でもできること。


そして写真の力を借りて

つたないけど言葉を届けて

誰もが自分の未来を選択できる、

誰もが家族と笑い合える

そんな世界を実現するのには

どうしたらいいだろうかって

考えるきっかけをつくりたい



今回の大きなテーマは難民や中東問題ですが

わたしの興味はいつだって人。

人にスポットを当てて

柔軟にその場の空気感で広がりをもたせていければと思っています




一緒に行く5歳の娘への心配をいただいており 

みなさん本当にありがとうございます


彼女には 悲しい場面や悲惨な場面を見せたいわけではありません


子育ては預かった命の人材育成だと思っているので

豊かな感情をはぐくみ

希望でいっぱいにしたい


まだ5歳です。旅の間に6歳になります。

ママが世界の中心のような 幼い年頃ですが

一緒にいろんなものを見て触れて

いろんな人に出会って

この旅を一緒に楽しみたい。


そして  少しだけ一緒に考えてみようか、と思っています


それを将来覚えているとかいないとかは大事ではなくて

生き抜く力や

自他共に幸せになる道を見つけるきっかけは

どれだけだって与えたいんです。



成人するまではとりあえず二人三脚。


こんなママなので大変だろうけど

せっかく(?)パパがいない環境なので

だからこそできることをして 見える世界を見せたいな。


とりあえず

「家にいたい、どこも行きたくない」

と言っている超インドア娘がどう成長していくのか ママは楽しみです




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