春のひだまりみたいなここ


タイトルは「アゲハ」  

 「オレンジや赤など、はっきりした色が好き」 と

「好き」を思いっきりぶつけたその絵は 春爛漫  


ぽかぽか陽気も相まって わたしの気分を一気に春に飛ばしてくれました   


これは《アトリエdot》に通う 松村有未さんの描く作品です     


熊本市東区保田窪にある 障がい福祉サービスの自立支援事業所「アトリエdot」を訪ねました  


 精神障害・身体障害・知的障害など様々な障がいを持つ人が集います   



カリキュラムはなく それぞれがしたい活動をします   

松村さんのように絵を描いたり 

webのプログラミングをしたり 

刺繍糸でボタンを編んでいたり…   

必要なサポートはスタッフが一緒に行います      


できないことをできるようになる

足らないものを補う

という視点ではなく今持っているものを出す

これまで機会のなかったものに挑戦する


それがdotさんのポリシーです


アートは自分と向き合うことそのもの。

表現することで自分を開放するというか。



そして

「障がい者が描くもの・作るものが良い!上手!

なんてことは不自然なことはなくて

障がい者だって誰だって上手なものは上手だし

下手なものは下手でいい。」


と スタッフのかおりさんが ばっさり正論をおっしゃるのがおもしろかった


それが自然なこと。

”障がい者だから” という枠は勝手に周りが作ります

ただ、アートは表現なので上手でも下手でも なんでもいいんですけど




みなさん まるでコワーキングスペースのように 

していることはバラバラですが 

時に声をかけ合ったり おやつの時間には近況を話したりと 

肩肘張らない 程よい距離感が生まれているようです    



初めてお邪魔したにも関わらず 

「ここにいていいんだ、ここにいたいな」 と 不思議な感覚に包まれました     


これまで勝手に抱いていた「障がい者福祉施設」のイメージが大きく変わりました     


30代のご夫婦がこの事業所を開所されて1年 

ご夫婦のお人柄と利用者さんの明るさが春の陽だまりのような空間をつくりだしています    


もしもこれから障がいを持つことがあったとしても 「ここがある」という安心感さえ持てました 


皆さんの 自由なアートを見て あの空間に混じりたいから またお邪魔します 






dotというネーミングの由来をお聞きしました

この絵本がその答えでした


機会があれば手にとってみてください


わたしはもう少し大きくなった娘に読んであげたいと思いました


なっちゃん、飾ってあったよボインのあの子が。


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