サバと肉と娘
イスタンブールのエミニョムという地域のB級グルメに
サババーガーがありました
大きなバケットに
炭火で焼いたサバと少しの野菜
塩とレモン汁で味付けされたシンプルなものなのですが
これが驚くほどに美味しい
サバも炭火で焼いたら更に裏切らない味になるのか…!!
ビバ・サバ!!!
娘も おなかは空いていなかったけど
お魚をほじほじして食べるほど。
あまりの美味しさに次の日も食べに行きました
ボスポラス海峡の港で
海風を感じながらいただくサババーガー 絶品です
わたしは緩めのペスカテリアン(肉食べない/魚介類食べる)なので
シーフード料理は本当に嬉しい!
トルコ、海に面しているものの基本的に肉食です
魚料理にはあんまり出会えませんでした
絶対に水揚げされてるはずなのに(魚釣りしてる人いっぱいいたし)
メニューにあるのはどこかから来たサーモン。
ヨルダンもお肉でした
鶏肉か牛肉かラム
ドイツもベルギーもご存知の通りソーセージの美味しい国です
ヨーロッパはベジタリアンも多いけど 驚かれないってだけでやっぱりご飯の時にはちょっと苦労します
石垣島では
肉抜きにして、と言うと
「でも、豚よ?」
と聞かれ
ヨルダンやトルコでは
「でも、鶏よ?」と聞かれます
どれもこれも肉じゃ。
「肉は食べられない」と言うのは
時にとても心苦しい気持ちになります
食は文化ですので。
否定しているわけではないので。
わたしが肉を食べないのは
ただの好き嫌いというのもありますが
「食べない」ことを選んでいるから
いえ
そう言うとカッコいいけど
嫌いだったところに 環境問題に与える影響が大きいことを知って
堂々と言ってるだけなんですがwww
その影響というのは さらっとこちらを見ていただくと
イメージがつかめるかと。
https://www.youtube.com/watch?v=vB_2-XO33_Y
お肉好きを否定したり
食肉産業に従事されている方にどーこーってことではありません
あくまで個人のポリシーです
カレーはご飯が多い方が好きか
ルーが多い方が好きか
そんな違いだと思ってください
話をトルコに戻します
ホテルから一番近い繁華街に行くまでの近道にあるお肉屋さんロード
売り方がね
はっきり言ってエグいんです
そこは特にイスラム教徒が多い地域でもあり
イスラム教は豚ちゃんは食べないので
それ以外のものが売られていたのですが
サイズ的に仔牛っぽいものが多く
皮を剥いだ首から下が 宙づりで売られているし
皮を剥いだ状態の生首が積んであるし
なんだか笑ってもいるような表情が頭から離れません
でもありとあらゆる部位が売られていて
余すところなく頂いているのは感心します
せっかくならば無駄にしない
とはいえ
お肉ですけん
においがすごいんです
雨の日なんてもう更にすごくて
娘と走って通り抜けました
娘はエグいのも結構平気で
わたしがビービー言ってると
「ママ、ほらお肉屋さんだよ」
なんてニヤニヤしながら言ってきます
だけどもギリシャの市場に行った時
同じように売られているお肉屋さんの前で
彼女は固まりました
ニワトリの羽がないだけの状態で
トサカも足もあって ただ羽がない状態で
宙づりにされていたのにはとてもショックを受けたようでした
(牛の生首には動じなかったのにな)
直後に 一緒に行ってたおばちゃんが
「何食べる?」
と聞いてきて
その聞き方が娘に分かるように
「コケーっ!」
ってニワトリのマネをして
娘 更に固まる
ちょっとそれがおもしろかったことは 否めないけど(ごめん)
これが現実
おいしいと言っている唐揚げだって
命を頂いています
スーパーでは もうお肉はお肉として売られていて
その命の連鎖なんて考えるきっかけが薄れていますが
大事なことだと思っています
いつも食べるお肉は もとはこうなっているということ
「命」から「食肉」にしている業者さんたちがいて
初めて その現実から目をそらしていられるということ
分かって食べる
分かっていただく
少しずつ理解していってほしいです
知ることで
感謝しながら、量を考えて食べられます
娘はその後 美味しいチキンカツを作ってもらい
しっかりお代わりしていたし
思い返しては
「ニワトリって羽がないと黄色いんだねー
知らなかったねー」
って新知識を自信ありげに話していたので
トラウマは大丈夫そうです←
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